外国為替証拠金取引(FX)の基礎知識

はじめての「アセット・アプローチ」

外国為替相場の決定理論:「アセットアプローチ」とは



外国為替相場の決定理論:アセットアプローチとは

アセット・アプローチとは、外国為替相場は、短期的にはストックとして金融資産の需給関係によって決定されるとする説です。

アセット・アプローチは、

マネタリー・アプローチ アセットアプローチ
ポートフォリオ・バランス・アプローチ


の2つに分かれます。

マネタリー・アプローチが資本の移動が自由であり、かつ2種類の債券が完全にお互いが代わり合える(代替性)ことを前提とした説であるのに対して、

ポートフォリオ・バランス・アプローチはそれを否定した狭義のアセット・アプローチ理論となります。
つまり、短期的な相場変動が2国間のインフレ率格差から大きく離れてしまっていることに疑問を投げかけ、マネタリー・アプローチが前提としている2種類の債券がお互いに代わり合える(代替性)ことを否定している点です。




いずれにせよ、為替相場は2つの通貨で表示された金融資産間の交換比率であり、外国為替市場における需要と供給のバランスが取れたところで決まるという説となります。

簡単に言えば、二国間の金利差に注目することから始まり、

例えば、

アメリカの金利が日本の金利を上回ると、円を売ってドル資産に替える動きが出るというように、為替相場は貿易取引の決済などによるものではなく、資本の動きによって決定されるという考え方です。

この考え方では、外国為替レートは異なる通貨建ての金融資産の相対価格であるということになります。 つまり、短期的には一定量のストックとして異なる通貨建ての金融資産を運用していると考えるわけです。

それ故、外国為替レートはこの金融資産の需要と供給が一致するように決定されるとしています。 この需給を一致させる動機は外国為替レートが将来どのようになるかという予想です。

これは株価の決定させる時と同じです。

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