外国為替証拠金取引(FX)の基礎知識

銀行間市場の「銀行」

外国為替銀行間市場の主役の「銀行」について



◆銀行間市場の主役である銀行

外国為替市場における銀行は、国際化された外国為替市場の担い手であり、その取引ルールや行動基準が市場の発展に沿ったものであることを求められます。

それを促進する組織には次のようなものがあります。

東京外国為替市場委員会
世界フォレックスクラブ(世界のディーラーの親睦団体)

銀行は銀行間市場(インターバンク市場)での取引を通じて外国為替レートの決定に主導的な役割を果たします。

この外国為替レートをもとに、顧客に対する顧客相場の値決めをしています。
これはつまり、インターバンク市場で外国為替を仕入れ、利ざやを乗せて顧客に売るということになります。

また、世界全体の外国為替取引量のおよそ9割は銀行間での取引になっています。
銀行は銀行間市場(インターバンク市場)において積極的な為替差益を狙う投機的売買(スペキュレーション)を行っています。

これは、国内のみならず、世界の外国為替市場において行われており、世界中の外国為替レートの形成に大きな影響をもっています。




◆銀行間市場(インターバンク市場)のしくみ

銀行同士が直接取引きを行う(直取引)

直取引(ダイレクト・ディーリング=DD)の場合、まず、

A銀行がB銀行を呼び出します。
そこでA銀行はB銀行に為替レートを求めます。
B銀行はそれに応じ建値(レート)を出します。
建値はビッド(買値)とオファー(売値)の2つが建てられます。

A銀行は、売りたいと思えば、B銀行の提示したビッドの値で売り、買いたければオファーの値で買うことになります。

A銀行はその建値で取引をすることをB銀行に提示すると取引は成立します。

A銀行はB銀行が提示した値段が納得できなければ、取引に応じる必要はありませんし、B銀行は成約前に建て値を提示し直すことも出来ます。

外国為替ブローカーの仲介による取引

外国為替為替ブローカーを介して取引を行う場合は、銀行は売りか買いどちらかの注文をブローカーに出します。
そのとき、通貨の種類、希望取引金額、希望レートなどを告げ、取引相手を紹介してもらうかたちになります。

ブローカーは、希望条件に合った相手方を見つけ、取引を成立させます。
また、最近では電子ブローキング(EBS=エレクトロニック・ブローキング・システム)も行われています。
これは人を介さず通信端末を通してブローキングするものです。

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