外国為替レート(相場)とは!

外国為替での建値の方法には2通りあります。

外国為替レート(相場)とは!


例えば、

$/¥100.67

これは米ドルの日本円に対する外国為替レートをあらわしています。
つまり1ドルが100.67円であることを意味します。

通常、世界の外国為替市場で外国為替が取引される時はこの形態が一般的です。
外国為替での建値の方法には2通りあります。

◆自国通貨建て
外国通貨1単位に対して相当する自国通貨で表示します。
世界のほとんどの国の外国為替市場でこの方法が採用されています。 (冒頭の例も日本での表示例です。)

ニュース番組などでも、

「1ドル○○○円で取引されています」

などの表現がされていますので、おなじみだと思います。
逆に、「1円0.01ドル」などといわれても私たちはピンとこないのではないでしょうか。

ちなみに外国為替市場では(特に銀行間取引においては)、米ドルが基準となっており、ドルに対する各国の外国為替レートという建値で取引されていますが、

たとえば、 ユーロ/¥142.67 のような場合は、ドルを介在しない通貨間のレートをあらわしています。
これをクロスレート(または裁定レート)といいます。

◆外国通貨建て
これは自国通貨を基準とする方法です。
自国通貨1単位に相当する外国通貨額で表示します。
この外国通貨建てを採用している主要な国は、イギリスのみ。

£/$1.88

のように表示します。

外国通貨への両替、外貨預金での外国為替レートとは


◆外貨預金での外国為替レートについて

私たちが、銀行に外貨預金を依頼する場合、

数%~10%前後

に相当する手数料(銀行などで多少異なる(※))が為替レートに含まれています。
そのため、かつて一般的だった「ドル円片道1円」と呼ばれる手数料率(仲値(※)と取引に用いられるレートの差が1ドル当たり1円であることをいう)において、取引相手の銀行の仲値が1ドル=110円だったとすると、外貨預金への預け入れ、払い戻しや、外国送金、円貨での受け取りに使われる為替レートは、
外国為替レート変動要因
円→ドル(TTS)1ドル = 111円
ドル→円(TTB)1ドル = 109円

となります。

◆外貨の現金との両替時の外国為替レートについて

外貨との両替では、

キャッシュハンドリングチャージ(cash handling charge)
(現金取り扱い手数料)

と言われる手数料分がさらに加わります。
顧客からの買取の場合はその分安く、顧客への売却の場合はその分高くなるしくみになっています。

これは、両替では実際に外貨の現金を当該外貨の本国との間でやり取りする必要があり、運送費・保険料その他の費用がかかってしまうことによるものです。

(※)銀行の手数料:外貨1単位に対して何円という料率が普通
(※)仲値:為替においてTTSとTTBの真ん中の価格のこと。


◆外国為替レート

外国為替レート(相場)は、通貨を他の通貨に替える際に必ず決定されます。
貿易や資本移動など国境を越える国際間での取引において外国為替は必要であり、為替レートとはその外国為替の交換率を意味します。

為替レートの特徴として、経済情勢の変化によって変動する点が挙げられます。

例えば、円に対して、ドルの価値が増大した場合、ドルは円に対して増価したといいます。
またこの場合、逆に言えば円はドルに対して減価したことになります。

中央銀行などの介入や固定相場レートの変更などで、為替相場の水準が人為的に変更された場合は、自通貨が増価した場合を切り上げ、減価した場合を切り下げといいます。

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