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◆リーズ・アンド・ラグズとは！

リーズとは外貨建て債権の受け取りを早める行為。
ラグズとは外貨建て債務を遅らせる行為。

為替相場の見通しにより人為的に受け取りや支払いを遅らせる行為をリーズ・アンド・ラグズといいます。

例えば外国から商品を輸入して代金を３ヶ月後に支払う契約があるとき、 当然、最も安い時にドルを買って支払いにあてたいと考えるでしょうから、あらゆる手段で相場を読もうとするはずです。
３ヶ月の先物でドルを買うこともできますし、支払い当日のレートでドルを買って支払うこともでできるわけです。
相場への予測に基づいて買う時期を早めたり、遅らせたりして、最も有利な取引になるように努めます。

これがリーズ・アンド・ラグズです。

さて、このリーズ・アンド・ラグズは相場にどのような影響を与えるでしょうか？

レートが円高/ドル安傾向にある時や、近い将来の予想が円高に傾いている時は、当然、ドルを売る必要がある人たち、例えば輸出業者などは、早く先物でドルを売ろうとし、逆に、ドルを買おうとする人（輸入業者など）は、出来るだけドルを買うのを遅めようとするはずです。
これにより、レートは短期的に、さらに円高を加速する傾向にあるといえます。

また、円安傾向にある時は、同じ理由でさらに円安を加速させます。 リーズ・アンド・ラグズによって、為替相場がオーバーシュートするのです。 （オーバーシュートとは、為替相場が上がる、下がるなどの一方向に向かってあるべき水準を超えて動くこと）