外国為替証拠金取引(FX)の基礎知識

「外国為替ディーラー」について

外国為替取引市場の投資家「外国為替ディーラー」について



◆外国為替ディーラーとは!

外国為替ディーラーとは単に外国為替の売買取引をする(ディーリング)をする人を外国為替ディーラーということができますがが、多くは企業や銀行などで専門的に外国為替のディーリングを行う人を指して外国為替ディーラーといいます。

外国為替ディーラーの役割はもちろんディーリングによって収益をあげることにあります。

外国為替ディーラーとはどのような人たちのことを指すのでしょうか。

新外為法施行以前は外国為替取引を行なう際には必ず外国為替公認銀行制度で認可された外国為替銀行を通さなければならないという「為銀制度」があり、プロの市場と位置づけられているインターバンク(銀行間)市場と、個人も含めた顧客取引市場とが明確に分かれていました。

なので直接インターバンク市場に参加できる銀行のディーラー、そしてその中でも外資系銀行・日系銀行などでプロとして為替取引に従事している一握りの人たちのことを外国為替ディーラーと呼ぶのが一般的でした。

しかし、最近では、自由化の波を受けてか、銀行間の仲介業務を行っている外国為替為替ブローカー、個人向けの外国為替証拠金取引(FX)に携わっている人たちなども含めて、広義に外国為替ディーラーと呼ぶようになっています。

さて、銀行の外国為替ディーリングチームは主に、

インターバンク
顧客担当
ポジションテーカー(プロップトレーダー)
フォワード部門


などに分かれています。


インターバンクディーラーはデイトレーダーともいわれますが、チームの中では最前線に位置し、顧客だけでなく、銀行間の直接取引、支店からの売買注文、取引をすべて引き受けることになります。
プロとしての技かつスピードも要求され、また非常に激職であるために年齢的には35歳程度が限界といわれています。

顧客担当為替ディーラーは名前の通り、直接大口顧客に相場などの情報を提供し、売買注文を受けます。また大口顧客からだけでなく、各支店から上がってくる個人の外貨売買もこの部門を通してインターバンクチームにつなぐことになります。

また、ポジションテーカーというディーラーがいて、自己勘定の通貨売買を繰り返すことによって収益を上げるのが日課となります。

また、フォワードディーラー、また最近では脚光を浴びている通貨オプション、スワップを担当するデリバティブ担当のディーラーもチームの一員となっており、これら全員が一丸となって、チームの収益目標を達成するために奮闘しています。

しかし、1999年の欧州統一通貨ユーロの創設による世界的な為替取引高の低下の影響もあり、1990年代には90行以上あった在日外資系銀行も日本撤退、合併などを繰り返し、外国為替取引を行っている銀行も数えるほどしか残っていません。
かつては花形職と言われ、ピーク時に2,000人ほどいた銀行の外国為替ディーラーの数も激減してしまっているのが現状です。

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